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実家じまいとは?具体的な準備と処分方法を解説

木下 純也

筆者 木下 純也

不動産キャリア35年

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実家じまいとは?具体的な準備と処分方法を解説

年齢とともに考えることの一つとして、親の老後の生活があります。
場合によっては、親が長く暮らしてきた実家について、処分を考えるかもしれません。
そこで今回は、親が高齢になったら考えたい実家じまいとはどのようなものなのか、実家じまいに向けた準備や実家の処分方法を解説します。

実家じまいが必要になる理由とは

実家じまいが必要になる理由とは

実家の処分をお考えならば、まずは実家じまいがどのようなものかをチェックしてみましょう。

実家じまいの意味

実家じまいとは、言葉どおり実家をしまうことであり、実家の処分を意味します。
ただし、実家じまいには、親の死亡により住む方がいなくなり実家を処分するものと、親が高齢になり実家を処分するものの2種類があります。
親が元気であれば、実家じまいの必要性がないと思われるかもしれませんが、実際にはさまざまな理由から実家じまいが必要になることが注意点です。

実家じまいが必要になる理由①身体的な負担が大きい

親の死亡以外に実家じまいが必要になる理由として挙げられるのは、広い住宅が暮らしにくくなるためです。
2階建ての住宅は、階段の使用が年齢を重ねるごとに厳しくなるだけでなく、家中の掃除にかかる負担も無視できません。
洗濯機と洗濯物を干すスペースが離れている場合は、濡れて重くなった洗濯物を持って移動するため、大きな負担がかかります。

実家じまいが必要になる理由②相続で負担をかけたくない

実家のあるエリアや周辺環境によりますが、不動産としての価値が低い場合、相続によって子どもに負担がかかるかもしれません。
実家じまいの理由のなかには、こうした相続の負担を避けるために、親自身が処分を決断するものがあります。
とくに、築年数の古い住宅であれば、住める状態を維持するために高額なメンテナンス費用がかかります。
また、空き家であっても、所有者に対して毎年固定資産税などの税金が課せられるので、出費が大きな負担になることは注意が必要です。

実家じまいの後に住む場所は?

実家じまいの後に住む場所として選ばれやすいのが、高齢者向けの住宅などです。
サービス付き高齢者住宅のなかには、24時間の見守り体制が整っているものや、食堂などの機能が整えられているものがあります。
また、一般的な賃貸物件または実家を売却した代金の範囲内で購入できるマンションも、実家じまいの後の住まい候補です。
いずれも、親の生活スタイルに合ったコンパクトで移動しやすい間取りがおすすめで、バリアフリーの物件もおすすめできます。
もちろん、買い物・通院が楽にできる利便性の高い立地であることは、高齢になった親にとって大切なポイントです。

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実家じまいの前に準備をおこなう方法

実家じまいの前に準備をおこなう方法

実家じまいをお考えの場合には、段階を踏んだ準備が必要です。

準備①家族での話し合い

実家じまいの最初の段階で必要になるのが、家族での話し合いです。
家族での話し合いには、親との話し合い・兄弟姉妹を含めた話し合いがあります。
まず、実家じまいについて親と話し合う場合、親に対してこの先実家で生活できるかを聞いてみましょう。
住み慣れた実家に住み続けたいという希望を持つ方は多いものの、実際には不便な生活となることを伝えてみてください。
親との話し合いとともに進めたいのが、兄弟姉妹を含めた話し合いです。
自分は実家を売却すれば良いと考えていても、兄弟姉妹のなかには、実家に戻って住みたいと考えている方がいらっしゃるかもしれません。
実家をどう維持してほしいのかなど、親の希望を聞いたうえで、兄弟姉妹と自分の希望を話し合うことがポイントです。

準備②相続に関する確認をおこなう

実家じまいのタイミングでは、相続に関する確認をおこなうのがおすすめです。
普段は聞きにくい親の財産について、どのような財産がどれくらいあるかを聞いておきましょう。
親が亡くなって相続が始まると、相続財産の把握に時間がかかります。
子どもの負担を減らすためだけでなく、親の生活状況を把握するためにも、元気なうちに財産の全体像を把握しておくのがおすすめです。

準備③住み替え先を決める

実家じまいを進める方向で話し合いがまとまったら、実際に実家じまいをした後の住み替え先を決めます。
高齢者向け住宅や利便性の高い賃貸住宅が主な住み替え先ですが、親の意向を最大限尊重することが大切です。
場合によっては、元気なうちに憧れの田舎暮らしを経験したいといった希望が出ることがあります。
また、兄弟姉妹のなかに、親との同居を希望する方がいらっしゃる可能性があります。
さらに、親が実家を売却した代金などを活用し、兄弟姉妹の誰かが二世帯住宅を建てたいと希望するかもしれません。
子どもとしてサポートできることを考えながら、より良い親の老後の住まいを考えてみてください。

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実家じまいを進める具体的な方法と荷物の処分方法

実家じまいを進める具体的な方法と荷物の処分方法

実家じまいの実行が決まったら、具体的な実家と荷物の処分方法を考えてみましょう。

実家の処分方法①売却する

実家の処分方法としてまず検討したいのが、信頼できる不動産会社の仲介で売却するものです。
不動産会社の仲介で実家を売却するメリットには、高値での取り引きが可能になることが挙げられます。
ただし、立地の不便な不動産や需要の低いシーズンだと、買主が見つかるまで時間がかかる可能性があることに注意しましょう。
地元で信頼と実績のある不動産会社に査定を依頼し、高値での売却が期待できるならば、そのまま仲介での売却を進めると良いでしょう。

実家の処分方法②建物を解体して売却する

不動産会社の仲介で売りに出した不動産のなかには、建物の劣化が原因で買主が見つからないものがあります。
建物の損傷や古さが理由で買主が見つからない実家の場合、建物を解体してから更地として売却するのがおすすめです。
古い建物がある状態の不動産は、買主が取り壊したうえで新しくマイホームを建築するか、リフォームやリノベーションで修繕をしなければ住める状態にはなりません。
しかし、あらかじめ古い建物を解体して更地として売り出せば、買主の負担が減ることから買主が見つかりやすくなることがメリットです。
ただし、解体には費用がかかるほか、更地の状態で売れ残ってしまうと、固定資産税が割高になることは注意すべき点です。

荷物の処分方法①自分で処分する

実家の売却にあたり進めておきたいのが、中に残された荷物の処分です。
親の住み替え先は、コンパクトな物件になるのが一般的なので、実家のなかにはある程度の荷物が残ることになります。
実家じまいにともなう荷物の処分方法として、自分や兄弟姉妹で処分するというものが挙げられます。
処分を実行する前には、大切な荷物が残っていないか・兄弟姉妹が受け継ぎたいと思っている荷物がないかなど、トラブルを防ぐための確認作業が必要です。
仏壇の処分については、菩提寺などに相談のうえ、魂を抜く儀式をおこない、仏具店などに処分を依頼します。
大量の廃棄物は、地域のゴミ収集に出すだけでなく、地域のゴミ収集センターへ持ち込むと良いでしょう。

荷物の処分方法②専門業者へ依頼する

自分での荷物処分が難しい場合、専門業者へ依頼するのがおすすめです。
具体的には、書籍・家具・家電など、さまざまな荷物を一括で買い取ってくれる不用品回収業者があります。
また、生前整理などを請け負う遺品整理業者も、実家じまいの荷物処分を依頼できる専門業者です。
遺品整理業者は、不用品を買い取ってくれるところがあるほか、大切な荷物を分別し残してくれるところがあります。

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まとめ

実家じまいとは、親が亡くなり実家を処分するだけでなく、高齢を理由に親が実家を処分し、ほかの場所に住み替えることを意味します。
実家じまいの前には、親・兄弟姉妹との話し合いとともに、親の財産の把握と住み替え先の決定といった準備が必要です。
実家の売却方法や荷物の処分方法をチェックして、親が安心できる実家じまいを考えてみてください。